本当は怖いヘルペスと帯状疱疹。60代の70%がなるそう。免疫が落ちたときが危険です。
元気の時間残るウイルス後遺症ヘルペス
夏の疲れがたまる時期も注意が必要です。
皮膚に水ぶくれなどの症状をおこすウイルスの感染症のの総称を「ヘルペス」といいます。
- 単純ヘルペスウイルスⅠ型
- 単純ヘルペスウイルスⅡ型
- 水痘・帯状疱疹ウイルス
単純ヘルペスウイルスⅠ型
口周り、目、鼻にでます。ヘルペスウイルスは神経細胞を好んで潜伏しつづけます。
神経節にいて、免疫細胞が弱くなると増殖してでてきます。
合併症
角膜炎・脳炎など合併症を起こす場合もある。脳炎の中には記憶障害・片麻痺などの後遺症が残ることがある。
ヘルペスウイルスがでたときはウイルス量が増えるのでしっかり治療しないと再発しやすくなります。
紫外線
強い紫外線にあたると皮膚の免疫が落ちて、ヘルペスウイルスが活性化しやすくなります。
日焼け止めを顔を含めた全身に塗り紫外線対策をするのがおすすめ。
症状がでたときは皮膚科に相談をしてくださいね。
合併症で重症化すると人格が変わることもある
ウイルスが脳に行き感情をつかさどる側頭葉で炎症をおこすと、人格の変化がおこることがある。
穏やかな人⇔おこりっぽくなる
うつ病発症もある
9種類ヒトヘルペスウイルスがあるうちの「ヒトヘルペスウイルス6」が関係してくる。
うつ病の人はSITH-1遺伝子が健常者より12倍も多い。
現在も研究中。
元気の時間残るウイルス後遺症帯状疱疹
80歳までに日本人の3人に1人が発症すると言われています。
帯状疱疹の原因のウイルスはヘルペスウイルスの一種の水ぼうそうのウイルスです。
これも神経節に潜伏していて、免疫が落ちたときにでてきます。
近年帯状疱疹が増えてきた原因に、子どもが水ぼうそうにかからなくなったから。
水ぼうそうのワクチン接種を子どもがして水ぼうそうにかからなくなってきています。
後遺症にも注意
1週間で耳の後ろの帯状疱疹の発疹が消えたあとも、1か月くらい耳の聞こえが膜がはったように聞こえたそう。
胸から肋骨にかけてでたときには、1か月ビリビリとした痛みと倦怠感が続きました。
早期発見の前駆痛
帯状疱疹がでる前に痛みがでることがあります。
発疹に痛みを伴う
左右片側で帯状である
帯状疱疹のワクチンがあり、50歳以上が打てる
- 生ワクチンは病原体となるウイルスや細菌の毒性を弱めたものを原材料としている。抗がん剤や免疫抑制剤などの薬を服用している人は受けられない
- 不活化ワクチンは病原体となるウイルスや細菌の感染能力を失わせたものを原材料としている。一定期間を空けて追加接種する必要がある。
高いワクチンなので補助がでる自治体もあります。
さいごに
わからない発疹や痛みが繰り返すときには皮膚科を受診されてくださいね。