今回のカズレーザーと学ぶは、「記憶」についてです♪記憶に残るのは、「眠る」から、睡眠中に記憶の再生が繰り返されています。
カズレーザーと学ぶ記憶の定着、睡眠・感情の起伏
人間は、大脳皮質で140億個の神経細胞がそれぞれ1万個のシナプスでつながっています。
17.5テラバイト記憶できます。地上波テレビ143日分(起きている時間を1日16時間として)
半年もしないくらいの記憶しかできません。
いらない記憶を排除
海馬に短期記憶は最初に記憶されます。数分から1から2日で消えてしまいます。
海馬から大脳皮質へ記憶が移り、長期の記憶が固定化されます。
一夜漬けの記憶は消えてしまいます。
海馬の中で記憶を寝ているときに再生しています。
長期記憶の種類
長期記憶の種類には、エピソード記憶、手続き記憶、意味記憶があります。
エピソード記憶・・経験・出来事など個人の思い出
手続き記憶・・自転車の乗り方など体で覚えた
意味記憶・・言葉の意味や数式など
自分・子孫が生き残るための情報は記憶する
感情が動いた情報は、脳が重要と判断して記憶に残ります。
特に「怖い」という思いをする方が記憶に残りやすいです。
脳細胞ミクログリアが必要ない記憶をたべる
必要ない情報だと判断された記憶はミクログリアが食べてしまいます。
損得を判断もできて得な方を残します。
つらい記憶をいい記憶に
つらい記憶は神経にストレスを与えます。つらい記憶はミクログリアが食べます。
それが性格・人格にもつながります。
マインドセット
経験によって蓄積された情報が個性になっています。(記憶をもとに形成された人格)
例)同じことを言われて、「怒る人」「笑う人」がいる。
カズレーザーと学ぶ記憶の書き換え、オプトジェネティクス
海馬で記憶するものは、いつ・どこで・誰が・どうしたが記憶するものの中で得意な記憶です。
空間・時間の記憶と人の記憶は覚えるところが別だということが研究でわかってきました。
記憶を人為的に思い出させる・消す・書き換えも「一部可能」になりはじめました。
感情もコントロールできます。
神経細胞一つ一つにどんな記憶が
神経細胞一つ一つにどんな記憶があるかわかるようになりました。
チャネルドロプシンというタンパク質で記憶の書き換えもできます。
光を細胞にあてるとゲートが開き、イオンが入り込み記憶の書き換えがされます。
イヤな記憶を書き換える
イヤな記憶をいい記憶に書き換えもでき、いい記憶をイヤな記憶に書き換えることもできます。
物忘れ
物忘れとは、海馬には記憶が存在するのだけれど、記憶にアクセスできないだけ。ということがわかってきました。
後期アルツハイマー
神経細胞が死滅して欠落、細胞がなくなれば終わりです。
神経細胞が残っていれば、光をあてて記憶を思い出させて、長期増強できれば光を当てなくても思い出せるところまで回復します。
いまはネズミの実験段階で、将来的に期待できます♪
カズレーザーと学ぶ記憶のブレインテック
意識と記憶を機械脳にアップロードできるかというものです。
海馬をなくした人
重篤なてんかんをもった人が海馬を取り除くことで症状が和らぎましたが、昔のことは思い出せても、新しいことが記憶できなくなりました。
難しい作業をしてもらい、次の日にまた同じ作業をしてもらったら、記憶には残っていないけど、体が覚えていました。
脳梁離断術
脳は半分に切り離せることができます。この生体脳と機械脳を無線デバイスでつなぎ合わせ、意識と記憶のアップロードができるのではないかということを東京大学脳神経学者渡辺正峰准教授が実現しようとしています。
これに関しては研究者同士で、機械脳に人間のように新しい記憶をすることはできないという人もいます。議論になるでしょうね。