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ヘルシア緑茶効果、表示は「体脂肪が気になる方に」だけでした

X年後の関係者たち、今回は「ヘルシア緑茶」飲料開発が無い花王の集められたメンバーは畑違いの職種の部署からでした。

ヘルシア緑茶効果、表示は「体脂肪が気になる方に」だけでした

20年前ヘルシア緑茶が世にでてヒットしました。

いまでは「内臓脂肪を減らすのを助ける」ことを謳えるようになりましたが、当時はとても厳しく、「体脂肪が気になる方に」までしか書けませんでした。

特定保健用食品とは

健康の維持増進に役立つことが、科学的根拠に基づいて認められ、効果の表示が消費者庁によって許可されている食品のことです。

最初は「健康にいい食品をつくれ」からでした

「健康にいい食品をつくれ」という取締役の指示から「ヘルシア緑茶」開発が始まりました。

90年代より前から健康に対しての構想・栄養、代謝の基礎研究はしていました。

声をかけられた畑違いの社員

業務用油脂、化粧品、ヘアケア、サニタリー部門と畑違いの人に声がかかりました。

あとでわかりましたが、開発・マーケティングに長けている人を集めたそうです。

開発基準があった

開発に向けて、利用者が日々の生活の中で毎日飲食しているものを目指すという目標がありました。

毎日口にするもので、体にいいものを検討していくと、ペットボトルの飲料が定着していっていた時代なので、飲料に決定しました。

しかし、飲料業界は「千三つの世界」と言われていて、1000個新商品をだしたら、3個しか生き残れないという厳しい結果があり、心配はありました。

茶カテキン効果に期待

「茶カテキン」データに抗肥満効果のデータをみいだして、100種類の候補の中から抜きんでているので決まりました。

そこから、1日どのくらいの量を摂取すると内臓脂肪が低減効果が得られるか研究して、「1日540mg」摂取すればいいことがわかりました。

そのモニター試験に3か月かかりました。

茶カテキンを540mgにする苦労

苦み・渋みの調整に時間がかかりました。飲めるレベルにもっていくのが難しい。

1000通りくらいの日本の茶葉の風味とマッチングさせました。

発売前のモニターさんの反応がいい

発売前のモニターさんの反応を見ていました。つくった人側はまだ苦いのではないかという意見をもっていましたが、モニターさんからは最初は苦かったけれど、くせになり飲み続けたいという意見もありました。

「これならいけるかも」ということで発売になりました。

消費者庁の特定保健用食品の取得

「消費者庁の特定保健用食品」取得に時間がかかりました。

前例が無い分、データ提示を求められたり、もっと詳しいデータを求められたりで苦しい思いをしました。

10回の審査を経て合格しました。

パッケージ・文言表示

内容物に合格がでると、今度は「パッケージ表示」の審査です。

当時無理なダイエットが問題になっていて、ダイレクトにデータも取れているのに書かれなくて、「体脂肪が気になる方に」だけしか許可が下りませんでした。

3年かかってやっと「特定保健用食品」がとれました。

飲料販売戦略

飲料を始めて売るので、

・販売経路
・内容量
・価格

を決めないといけませんでした。

初めは販売範囲を関東甲信越のコンビニにしぼり売り出しました。生産体制も整っていませんでした。

継続して飲み続けないと効果が得られないので、品切れはさせられません。

内容量は500mlのペットボトルが並ぶ中、あえて350mlで目立つようにしました。

価格も高くもなく、安くもなく毎日継続できるように180円にしました。

宣伝効果は回りのコンビニの方、メディアからも注目されて順調な売り上げでした♪

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