今回のNHKチョイスは「椎間板ヘルニア」です。人それぞれに症状の出方、治療方法が違います。
チョイス椎間板ヘルニア、症状・治療方法さまざま
椎間板の中の髄核が飛び出して神経を圧迫して痛みをもたらします。
41歳営業の男性、朝起きると腰に激痛が走りました。立ち上がることができずベッドに戻りました。
ブロック注射を受けて、消炎鎮痛剤を飲みました。注射は一時的に効きましたが、飲み薬は効きませんでした。
症状は立っていられないほど悪化して、四つん這い姿勢での生活をしていました。
ここから運動療法をします。
椎間板ヘルニアの原因
椎間板ヘルニアの原因は、神経の周りの「炎症・圧迫・滑走性の低下」の3つあります。
神経は日ごろから伸縮します。神経の圧迫と癒着は運動によってとれる場合があります。
41歳男性は運動療法をしました。効果は2日目にでました。
50mも歩けなかったのが、痛みはありますが歩けました。手術はしなくていいみたいです。と男性は答えます。
スポーツ選手・おもいものを持つ人・長時間座っている人がなりやすいです。
糖尿病・高血圧・喫煙者も血流が悪いのでなりやすいです。
20~40代の男性がなりやすい。
高齢者の椎間板は、髄核の水分が減りかたくなっています。ので、飛び出しにくい、椎間板ヘルニアになりにくいです。
のみ薬
消炎鎮痛剤・座薬が効かないときは、神経障害性疼痛剤を飲むといいようです。
シップは筋肉炎症なら効きますが、椎間板には効かないようです。
神経根ブロック注射3割負担なら3000円くらいです。
椎間板ヘルニアでも数か月で自然消滅することもあります。
髄核・・膨隆・靭帯下脱出・脱出・遊離という種類にわけられます。
髄核が外にでると異物とみなされて、免疫細胞マクロファージに食べられます。
椎間板ヘルニアの痛みが続く場合
41歳事務職男性ランニング中に腰に違和感を感じ、3か月後腰から足にかけて痛みが走り、病院を受診しました。
飲み薬とブロック注射をしましたが一時的でした。
日常生活に支障をきたすので、顕微鏡下椎間板摘出術で腰の皮膚を2~3cm切開して、鉗子で飛び出している部分を切りとりました。
再発の可能性もあります。そこでウォーキングにいいとされる歩くことを薦められました。
手術の目安
薬・運動療法を3か月続けても改善せず生活に支障がでている場合手術をした方がいいようです。
また、すぐに手術を検討した方がいい場合
・足の筋肉がドンドン低下する
・ドロップフット(足先に力が入っていない)
・排尿・排便障害
椎間板摘出術 内視鏡下椎間板摘出術 顕微鏡下椎間板摘出術
切開 5~8cm 1~2cm 3cm
手術時間 1時間 1.5時間 1.5時間
入院期間 1週間から10日 3日から1週間 1週間
手術代 3割負担で20~30万円 高額療養によって負担が減らせる場合もあり
再発の可能性があるので、運動をおすすめします。
注射で溶かす
35歳女性の場合、激痛でブロック注射を週2回、座薬をするようになりました。
半年後、別の病院にかかって手術をお願いしようと思っていたら、「椎間板内酵素注入療法」を薦められました。
注射で椎間板の髄核を溶かす治療です。
効果はてきめんでいまは全くいたくないそうです。しかしこの人が特異みたいで、7割程度の患者さんに7割程度の痛みの改善のデータがでています。
椎間板内酵素注入療法はいまのところ、1回しか受けられません。2回目でアナフィラキシーショックの副作用がでるからです。
日帰りでできます。3割負担で5万円です。
意外とヘルニア患者ではないですが、検査画像にヘルニアが映ることがあるようです。
痛みが全くないひともいるようで、治療は痛みがないので必要ないです。
予防・手術後の再発防止の運動
ずっと同じ姿勢だと椎間板ヘルニアになりやすくなります。
座っているときに骨盤を前後に動かす、肩を動かさず骨盤を前後に傾けます。
椎間板ヘルニアのベストチョイス
椎間板ヘルニアは自然に吸収されることも多いので、薬を飲み痛みをおさえながら待ってみます。
なかなか治らないときは椎間板ヘルニアが本当の原因なのか(違うこともある)もう一度確認をして治療を。