東京では知られていませんが、神戸市では有名な「カネテツ」、今回のカンブリア宮殿は、「ほぼカニ」です♪
カンブリア宮殿カネテツほぼカニ
カネテツは創業1926年従業員400人です。
かまぼこ・揚げ物・ちくわなどがあります。
かにかまには遅れをとっていましたが、本物のカニに寄せて商品開発しました。
ほんものそっくりの食感
材料はタラのすり身、シート状にして細かい刃でカットします。
繊維状のすり身を斜めに丸めます。
特殊な機械で一口大にカットします。
斜めに裁断されていて、ほぐれ方が複雑です。
ほんものそっくりの味
ほんもののカニのアミノ酸を分析して、うまみ成分を再現しましたが、「美味しくなかった」のです。
そこで、ほんもののカニを何十杯も食べました。
アミノ酸分析のココだというところの成分を誇張してつくることにしました。
試作を重ねて2年、食感と味が完成しました。
ほぼカニは1日3万パック
2022年の練り製品で売り上げ1位でした。
岡山県倉敷市の家族の男の子が魚卵アレルギー
岡山県倉敷市の家族の男の子が魚卵アレルギーをもっていて、すし屋にいってもいくらが食べられませんでした。
しかし、「ほぼいくら」ならアレルギーを気にする必要がありません。
「カネテツ」のほぼいくらだと植物油脂・サーモンオイルでいくらの味を再現しています。
「ほぼカニ」は2022年ネーミング大賞になりました
カネテツデリカフーヅ村上会長は、リスク管理のあまさから1度経営破綻しています。
ほぼカニで夏場の売り上げをあげたい。
魚介類が高騰したのでお客さんを喜ばせるため。
1995年阪神淡路大震災
1995年阪神淡路大震災が社長就任3年目にきて、他社に顧客が流れました。
その3年後、原料仕入れ7割の仕入れ先が倒産、負債170億円で経営破綻しました。
金融機関のもと何とか再建しました。
4年後、品質期限改ざんという記事がでました。1人の社員が期限を書き換えて、内部告発されました。
取引先で稲盛和夫さんの講和テープをもらいました
取引先に謝りに回っていると、稲盛和夫さんの経営講和テープをもらいました。
「いまあなたの身の回りに起きている出来事は、すべてあなたの心に原因があります」
と言われ、「自分の運が悪いだけ」と考えていたのが、「経営者の資質に欠けていた」と考えるようになりました。
カネテツデリカフーヅ村上会長は工場に入り倒れこむまで頑張った。
すると空気が変わり、社員一丸となって動きました。
2004年一般債権者への弁済を完了しました。
リスク管理(仕入れ先分散)・賞味期限チェックにちからを入れました。
稲盛和夫さんに「辛酸を味わったから私の言葉が心に入ったのです」
10年前に稲盛和夫さんに出会っていたら、「自分はこんな目に出会わなかった」と村上会長が、稲盛和夫さんに漏らしたら言われたそうです。
10年前に出会っていても結果は同じだったと言われました。
「ほぼカニ」がアメリカへ
ほぼカニが2018年アメリカで販売されるようになりました。「ほんもののカニみたいで好きです」という意見が多いです。
3/12アメリカ・ボストンで北米最大のシーフードの見本市
カネテツは「ほぼ毛ガニ」「ほぼいくら」を出品しました。
反応は上々です♪みんな驚いていました。
経営で大切なこと
経営で大切なことは、「従業員の幸せ」「お客さんの幸せ」「地域社会の幸せ」を考えることです。